リノベーションのケイズ

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2022.09.02

新築とリフォームの得意・不得意

当社はお客様の割合で、個人の方がほぼ100%の会社です。

新築とリフォームの違いを聞かれることが多いので、今回は建築会社の種類についてお話をさせていただきたいと思います。

建築業の内部のお話ですが、工事をご依頼する際には知っておくと良いかもしれません。

 

 

 

「オーダーメイド」と「既製品」

建築業界はかなり細分化されており、得意な仕事と不得意な仕事が会社によって異なります。

大きく分けると「型にはまった仕事」が得意なところと、「オーダーメイドの仕事」が得意なところです。

 

型にはまった仕事が得意なところは、具体的に言うと○○リフォーム専門店や新築工事(建売系)専門店です。

外壁塗装専門店や水回り工事専門店、ホームセンターがこれにあたります。

同じような工事を数多くこなしているので、パック工事で値段が安いことが多いです。

工事に定価がある場合も多いです。

その反面、自分の業種以外のことは、他社に依頼するのでノウハウが無かったり、高額になります。

 

もう一つはオーダーメイドの工事が得意な会社です。

新築の注文住宅や、複数の業種にまたがる大がかりなリフォーム(リノベーション)をやっている会社が多いです。

何か特定の業種に絞って工事をしているわけではないので、○○工事が得意といったことはありません。

基本的に、建築物に合わせた工事をするので、工事に定価はありません。

当社もこちらです。

 

 

 

職人のスキル・金額的な違い

工事をする職人さんにも違いがあります。

職人で言うと、大工さんは差異が大きいです。

例えば建売系の新築専門店の場合は、ほとんどの場合、工場で加工した材木を現場で組み立てます。

ハウスメーカーの中には、工場でユニットまで組み立てて現場に持ってくることもあります。

大工さんの仕事は図面に記載された位置に設置して、構造用金物で固定することがメインです。

 

注文住宅を手掛ける大工さんの場合は、現場で木材を加工するシチュエーションがあります。

つまりノミやカンナといった大工道具を使いこなすスキルが必要です。

リフォームの場合も、必ず現場での加工作業が必要になります。

お客様に合わせた工事は得意ですが、大工スキルが高い後者の方が、金額も高くなる傾向にあります。

 

他にも、クロスの職人さんの場合は、クロスを貼る前にパテを打って壁を平らにする工程があります。

新築のみ施工している職人はパテを打つ回数が少ないことがあります。

その分、1日に貼ることができる面積は広くなりますが、同じやり方をリフォームでやれば継ぎ目が目立つでしょう。

 

当社にも新築のお話をいただくことがあるのですが、

「スタンダードなお家の場合、新築に特化した建築会社の方が金額的には安いです」ということを正直にお伝えするようにしています。

 

 

 

「オーダーメイド」のメリットとデメリット

「オーダーメイド」が得意な場合は、複数業種にまたがる工事が得意なことが多いとお伝えしました。

もう少し詳しく言うと、いろいろな工事を担当している方が、建築物への習熟度は高い傾向にあります。

 

たとえば、エアコンや換気扇のダクトを通す際に、筋交を切っている現場があります。

これは、工事に関わっているものが空調の知識しかなく、建築物の構造体(躯体)に対する知識が無かったことが原因です。

 

他にも鉄骨造の建築物で、外壁塗装をしたばかりなのに、雨漏りがしている現場を見かけることがあります。

これは、塗装の際に、基礎と外壁のジョイントにシーリングを行っていなかったことによる雨漏りが原因でした。

当社では、雨漏り修繕工事と外壁塗装工事の両方を行っています。

そのため、ALCの外壁材を使っている鉄骨造の建物で、1Fスラブの上にタイルカーペットを敷いている場合は雨漏り修繕工事の件数が多いというデータがあります。

そこで、外壁塗装の際は、施工の職人さんには必ず基礎と外壁のジョイントに防水シーリングを打ってもらいます。

前述の塗装の際に、シーリングをやっていなかったのは、手抜きという訳ではなく、そもそも塗装屋さんは室内の雨漏り修繕工事を行わないので、そうしたノウハウが無かったのではないかと思います。

 

外側と内側、構造体と仕上げ材、新築とリフォームといった多方面から建築物を見ていくと、見えなかったものが見えるようになるというのが私たちの考えです。

ただし、特定の工事に特化しているよりも、複数業種にまたがる総合建築会社の方が正直なところ金額的には高いので、この辺りは一長一短です。

 

 

 

営業系の会社 or 工事系の会社

当社は現場がルーツの工事系の建築会社なので、価格帯としては中くらいで、見積書には値引きシステムのようなものはありません。

これを工事系の建築会社とすると、営業系の建築会社というのも存在します。

営業マン(歩合制)がいる営業系の会社の場合は、大幅な値引きして集客するケースもあるので、そのあたりも色々です。

綺麗なパースやカラーコーディネートがあったり、営業系の会社の方がデザインは得意な印象があります。

建築会社はかなり種類が多く、千差万別なので、ご依頼するところがどのような特色を持っているかをチェックすると良いと思います。

 

 

 

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