リノベーションのケイズ

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2024.01.12

暮らしやすい「良い間取り」を考える

中古住宅を購入してリノベーションするというお客様が多いですが、まずは間取りの設計を行っていきます。

ご家族の構成や周辺環境、普段の暮らし方や今使っている家具などをヒアリングしながら、どうやったら住み心地よくできるかということをいろいろ考えていきます。

土地が浜松のどの地域にあるのか、土地の大きさや日当たりによってもプランは変わります。

 

間取りは一から考えるのではなく、今までの施工例や名作と呼ばれる設計例を参考にすることも少なくありません。

著名な建築家の設計を見ることもありますし、ハウスメーカーのモデルハウスも最近の生活スタイルを取り入れつつ使い勝手良く考えられています。

優れたものを参考とし、住む方に合わせてどんどん取り入れるのが良いデザインへの近道です。

この記事では、参考となる有名な住宅建築についてご紹介したいと思います。

 

 

 

フランク・ロイド・ライト「ロビー邸」

出典:wikipedia Teemu08
  • 低層で水平面を強調して軒を深くとると安定感が出る
  • 窓は等間隔で配置したり、上下でそろえることで外観がまとまる

 

20世紀を代表するアメリカ人建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した個人宅です。

低層で水平のラインを強調する事で、視覚的な広さを得るとともに建物にどっしりとした安定感を与えます。

平屋が美しく見えるのは、縦よりも横を長いという同じ原理です。

ロビー邸はステンドグラスの美しい窓が等間隔で配置されており、外観にまとまりをもたらしつつ、多方向から内部を柔らかい光で包み込んでいます。

上下階で窓の位置を揃えたり、窓の高さのラインを揃えることは、住宅でも有効なやり方です。

 

同じく、ライトが設計した照明器具「タリアセン・ライト」も有名です。

様々なサイズが存在しており、木材で作られていて上品な印象です。

照明としては高価ですが、有名建築家の作品を手軽に楽しむことができるので、落ち着きを持たせたい部屋に置いてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

安藤忠雄「住吉の長屋」

  • 屋外に窓を設けることができないときは、内側や天井に窓を設置することが有効
    この手法は建蔽率が高く、建物が密集しているときに使える

 

大阪市の狭い路地に面した三軒長屋の真ん中部分、間口2間×奥行8間の小さな敷地に建てられた住宅です。

安藤建築といえば、幾何学的なコンクリート壁が最大の特徴だと言われており、住吉の長屋はそんな安藤忠雄のデビュー作兼代表作です。

この建物は狭小住宅でありながら、建築の中心部を中庭とする驚きの間取りです。

ですが、それによって周囲の目を気にせず、通風と採光が取れるようになりました。

浜松市の中心部は、建物同士が密集しているケースが多く、そんなときは、坪庭を造ったり、天窓を設けると住み心地が良くなります。

 

 

 

ルイス・カーン「フィッシャー邸」

出典:Wikipedia KLOTZ
  • パブロック空間とプライベート空間を分離すると、動線が整理される

 

次にご紹介するのはアメリカ人建築家ルイス・カーンが設計した個人住宅です。

この建物は、2つの四角い箱が繋がって1つとなっている特徴的な外観を持っています。

手前の箱にはLDKなどのパブリックな空間、奥の箱には寝室などのプライベートな空間が分けて設けられています。

上手く空間を分離し、動線が完全に整理されており、お客様がプライベートな空間を目にすることはありません。

 

住宅でも、玄関から近い位置にLDKやトイレといったパブリックな空間。

玄関から遠い位置に浴室や寝室・WICをもってくると使い勝手が良くなります。

また、ファッシャー邸は、窓にも特徴があり、通風目的の窓と大きなFIX窓を分けて設置する事で、景観を犠牲にせずに通風を確保しています。

良い眺めがある土地の場合、引違い窓ではなく、FIX窓や辷り出し窓を設けると、ピクチャーウィンドウとして機能します。

 

住宅は一度建てると、長く住むことになります。

家族で過ごす時間も長いので、ちょっとした間取りの使いにくさや使いやすさが、大きな違いとなって表れます

住宅は場所に過ぎず、お住まいの方が長く幸せに暮らしていただくことが目的です。

好例を取り入れつつ、家族にマッチした良い間取りデザインを目指しましょう。

 

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