2021.12.16
暑さ対策に小屋裏換気システム
住宅を建てる上で、断熱や気密は大切なポイントのひとつです。
最近は夏場気温が非常に高くなることもあり、断熱の重要性は高くなりつつあります。
中古住宅と新築を比較すると、断熱や気密は大きく進歩している点でもあります。
以前浜松市内でリノベーションの工事をさせていただいたお客様から、
「夏場、住まいの最上階が暑い」というお悩みを相談いただきました。
今回は、暑さの原因と対策についてご紹介させていただきます。
暑さの原因は?
住宅の場合、暑さのほとんどは窓からが原因です。
ただし、住宅最上階の暑さは、屋根からの輻射熱が高い割合を占めます。
小屋裏(屋根裏)の密閉空間に熱が蓄積されるため、日中だけではなく夜になっても温度が下がりません。
浜松市は太平洋側に位置しているため晴れの日の割合が多く、夏場は厳しい環境が続きます。
対策としては、二種類あります。
- 断熱材を追加して輻射熱に対する断熱性能を高めること
- 小屋裏にたまった熱を排出するようにすること
断熱については、断熱材の交換や追加の充填が効果的です。
熱の排出については、小屋裏に換気扇を設置して強制的に空気の入れ替えを行うことができます。
小屋裏換気システム
今回はパナソニックの小屋裏換気システムを使用しました。
価格の割に換気量が多いため、当社ではよく使用します。
小屋裏に吸気ダクトを設け、屋外へ排出します。
なお、このシステムには温度センサーがついています。
指定した時間の中で、温度が20℃以上のときに自動で運転を行います。
吸気ダクトは二種類つけることができ、メインは小屋裏の上部から吸気します。
もう一つのサブは階段室等の吹き抜け天井部分に設置することで、建物室内側の排熱効果があります。
動作時間の指定は、壁付の専用コントローラーで設定できます。
小屋裏換気システムの設置位置は、天井点検口の近くにしました。
理由は、屋外への排出ダクトが短くなり、熱を効率的に排出できること。
そして、メンテナンスや故障時にアクセスしやすくするためです。
小屋裏換気システムの設置は人気の工事ですが、7月~9月は作業できる温度ではないので施工できません。
気温が低いときにご相談いただきたいと思います。
リノベーション工事はもちろんのこと、リノベーション後のメンテナンスについてもお任せください。
継続して住宅メンテナンスも行わせていただきます。